こんばんは!
ぶっちゃけ営業マンのぶっちゃけ☆です!
少し前の話題ですが、「かんぽ生命の不祥事」が話題となり、今だに解決されずにいます。
なぜそんなことが起こるのか?
今日はそこを分かりやすく話しますね!
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「かんぽ生命の不祥事って何が起こったの?」
かんぽ生命の不祥事、あれは驚きでしたね。
2019年6月に「郵便局員が高齢者に対して、強引な乗り換え契約」を行ったことが発覚したのをきっかけに、調査が行われました。
かんぽ生命が発表した「調査報告書(2019年12月18日)」によると、2014年4月から2019年3月までの「5年間」の契約が「18.3万件」について「お客様からの意向の確認調査」を行った結果として「1万2836件(2019年12月15日までの統計)」が「違反疑い事案」であったと発表しました。
また、その「違反疑い事案」に関与した「生命保険の募集人」は中間報告の時点では「5,797人」いたと発表しています。
また、その後の調査では「保険の乗り換えでお客様の不利益になった可能性がある契約」が「9万件を超える」事が発覚しました。
とんでもない数ですよね。
ではどのような「違反」があったのでしょうか?
【保険料の二重払い】
・保険を新たな契約に「乗り換え」する際、「加入中の契約は半年間は解約できません!」とウソの説明をして、お客様に保険料を二重払いさせたこと。
※「乗り換え」とは「加入中の生命保険を解約して、新たな保険に切り替える事」です。
【先に加入中の契約を解約させる】
・新たな契約を「営業マンの成績」にするために、先に加入中の契約を解約させてしまった。
※先に「解約」するということは、「保障がなくなる」ということです。
そもそもそんな切り替える必要があるのか?ひどい話ですよね。
なぜそのようなことが起こったのでしょうか?
「乗り換え契約は営業マンのペナルティ?」
これは「かんぽ生命」だけの話ではありませんが、生命保険の営業マンには「報酬の上でのペナルティ」があります。
生命保険の営業マンの報酬形態は以前記事にしましたが、「総報酬制」いわゆる「フルコミッション」のところがまだまだ多いです。
お客様の生命保険の「早期解約」や「保険料未払い」があると、「ペナルティとして相当の報酬を返さなければならない」のです。
また、「早期の乗り換え」の場合は、新たな保険契約の「報酬」がごくわずかだったりします。
では「かんぽ生命の場合」は?
「かんぽ生命」の社員は「フルコミッション」ではないでしょう。しかし営業マンである以上、「営業ノルマ」はあります。
「営業マンの報酬制度」についてはコチラ
↓
郵便局員のノルマは厳しそうですよね。
年賀状を売り切れなくて「自分で大量に購入」して「金券ショップ」に売る、という自爆の話をよく聞きます。
私もかなりの数のお客様に年賀状を送りますので、知り合いの「郵便局員」にはかなり喜ばれます。
「かんぽ生命」の場合は「保険契約」に「ノルマ」はあるのですが、営業成績には次の取り決めがあるのです。
乗り換え契約のペナルティを避けるために、「不正」が繰り返されていたのですね。
こんなことが繰り返されていれば、お客様の資産は当然減っていきますし、これでは「お客様本位」とは言えません。
私の「一番嫌いな契約の預かり方」ですね。
こういった「営業マン本位」の保険募集の仕方があるがゆえに「保険の営業マン」は嫌われるのです。
嫌われるのは良いとして、その嫌悪感があるがゆえに「お客様が良い情報を逃してしまう」のが本当にもったいない事だと感じます。
この提案は「本当に自分に必要な保険なのか」、しっかり見極めが大切ですね!
「生命保険の見極めの基本的な情報」はコチラ
↓
「なんで何年も分からなかったの?」
これだけの大規模な「不適切募集」。
お客様の契約には「1件1件」丁寧に説明する義務があるのに、何万件も不適切募集があって会社が「知らない」わけがないと思います。
では「なぜ何年も分からなかった」のか?
その理由の1つに「高齢者の郵便局へ信頼」にあると思います。
郵政民営化前からお付き合いのある店舗への「信頼」で「ある程度おまかせ」で保険に加入していたのでしょう。
「ゼロ金利」や「マイナス金利」が始まる前の時代は、「ある程度資産を増やす」保険も多かったので、同じような認識で加入されていたのかもしれません。
また、「郵政民営化」も1つの原因です。
本来、「大組織」である「日本郵政」には不正を摘発するために「監察」を行う部門がありましたが、民営化に伴い廃止され、せいぜい「内部調査」を行うくらいにチェックが甘くなりました。
ここ数年での「顧客情報の漏洩や紛失」「数億円分の切手の横流し」「保険料の着服、横領」などはその管理体制の甘さにも原因があると思います。
そしてなんといっても「ノルマの厳しさ」が詐欺組織的な状況を作り上げてしまったのではないでしょうか。
「契約者であるお客様はどうなった?」
不正が行われたと約9万件の「二重契約」と「無保険」に関しては、二重支払い分の金額は「返還」し、「無保険」となってしまった保障も「元に戻す」とされました。
かんぽ生命は当然の「3か月の業務停止命令」と「業務改善命令」が下されました。
私が日頃お客様の証券を診断するのに拝見する時も「かんぽ生命」の保険証券に良く出会います。
「かんぽ生命」の商品をお持ちの方は大半が積み立ての保険である「養老保険」か「終身保険」、ニーズに合っていれば本当に良い保険です。
今回の「不祥事事案」の印象で「良い保障」を手放してしまうお客様もいらっしゃるでしょうし、本当にもったいない話です。
今回の業務改善を期に、「お客様本位」の組織へと転換することを本当に願っています。
しかし「お付き合いで入りがちな生命保険」、しっかりと知識をつけておくことは大切です。
「10分で分かる生命保険のそもそもの仕組み」を載せておきますので、コチラをご参考下さい。
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そして「本当に保険って必要なの?」「給与天引きで強制加入の国の社会保険の保障内容はどうなの?」と疑問をお持ちの方はコチラもご参考下さい。
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という事で、今日も最後までお読みくださりありがとうございました☆
ぶっちゃけ営業マンのぶっちゃけ☆でした!
次回は「なぜ?生命保険が相続対策になるワケ」についてお話しします☆
「相続問題」はお金持ちも、一般家庭も、家族のつながりがある以上、誰にでも関係のある大きな問題です。
実は、円満な「相続」のために、決して「争続」にならないように「生命保険」をうまく使って対策が出来るのです。
しかしその「対策」にも「コツ」はあります。
次回はその「コツ」をぶっちゃけ☆ますね!
おやすみなさい☆