こんばんは!
ぶっちゃけ営業マンのぶっちゃけ☆です!
今回は「保険に下取りはない?保険の転換には注意!」をテーマにお伝えします。
生命保険で「下取りしますので、こちらのおススメの保険に切り替えしましょう!」という話を聞いたことがある方は意外とたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
私も初めて聞いたときは「保険で下取りって何?」と違和感を感じましたが、生命保険業界の一部では当たり前のように使われています。
そもそも生命保険なんて「下取りできるものなのか?」
そんな疑問にお答えしていきます。
では行きましょう!
コンテンツ
生命保険の「下取り」と言われる「転換」とは?
生命保険の「転換」とは、保険会社で契約して「加入中」の保険の「貯まっているお金」を使って、「同じ保険会社」の「別の保険」に「加入し直す事」を言います。
保険の営業マンは「今の保険を下取りに出して、新しい手厚い保険に切り替えましょう!」という前向きな言葉で提案をされると思います。
ではそれは「本当に前向きな保険の切り替え」なのでしょうか?
まずは「基本」に立ち返ってみましょう。
生命保険は「助け合いの輪」。
1歳でも年齢が若い方が「保険料が安い」。
若いと「リスクが低いから」です。
「失敗するな!生命保険見直し大成功の3つの基本」のぶっちゃけはコチラ
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「若いと安い」保険を、「新しい」とはいえ「違う保険に丸ごと切り替えてしまう」。
果たしてこの「転換」という方法は「合理的」で「見直し」と言えるのでしょうか?
生命保険の「転換」のメリットとは?
それでは「転換」制度の「メリット」を考えてみましょう。
先ほど申し上げた通り「転換」とは「加入中の貯まっているお金」を使います。
「下取り」と言われる由縁はここにあるのでしょう。
「転換」というのは生命保険が「期限付き」で「更新有り」の大手生命保険会社が主に用意している制度になります。
「更新」があるということは「年齢」が上がる事によって「掛け金が大きく上がる」という事。
その上がる予定の掛け金を下げるために「貯まっていたお金を、更新後の掛け金に充てていってしまう」制度になります。
例えばこんな感じです。
30歳で大手生命保険会社の「10年自動更新型」の生命保険に加入
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その際、掛け金は月々13,000円(積立の死亡保障、掛捨ての死亡保障、医療保障)
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40歳になり、「更新」のタイミングが来る
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そのまま「更新」すると、「保険の内容は同じ」で掛け金は20,000円に上昇
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掛け金は上げたくない
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貯まっていた「解約返戻金」が約80万円あるので「転換(下取り)」を使う
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「転換」制度により、転換後の保険料は月々13,000円
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今までと「変わらない」保険料(掛け金)なので保険を続ける
どうでしょうか?
あなたはどちらでしょうか?
A.「30歳からの掛け金が13,000円で、40歳からも掛け金が変わらないんだ!ではそれでお願いします!」
B.「えっ?月7,000円は貯まっていたお金を当てるんでしょ?じゃあ実質20,000円の保険ですよね?」
全てとは言いませんが、保険会社の営業マンは「いかに気付かれずにAに持っていくか」というのが仕事になります。
私が仕事をする上で「会社からそういう教育を受けている」ケースが多いと感じています。
上記のケースだと「50歳になった時」にまた「更新」が有りますが、その時には「解約返戻金」は「転換」により使い切っているでしょう。
40歳から50歳になると「大体2倍位の病気リスクや死亡リスク」があるかと思います。
ということは「月々2万円の掛け金は月々4万円に」上がる事になりますよね。
困ってしまうのはその時かもしれません。
という事でほとんどの方には「転換によるメリット」はゼロといっても過言ではないでしょう。
強いて言うなら「得したように感じる」事くらいですね。
「自動更新の制度について裏側まで知りたい方」はコチラ
⇩
生命保険の「転換」のデメリットは?
では生命保険の「転換制度」による「デメリット」はどんな事があるのでしょうか?
一覧にしてみました。
【転換のデメリット】
・知らないうちに「貯まったお金」が「充当」されている事がある
・次の更新時に「掛け金」が驚くほど上がる
・予定利率が下がっている
では「予定利率」とはなんでしょうか?
「予定利率」と言うのは、例えば「保険会社」と「積立型の死亡終身保険」を契約するとして、その保険が成り立つ為に予定している「保険会社の運用による運用利率」のことです。
保険商品は契約者から預かった「掛け金」を「運用」に回して「運用益」を得る事が「利益」になっていますので、しっかりと「予測」して商品が成り立っているのです。
【予定利率が高いと...】
・保険が安い
・将来の「解約返戻金」の戻り率が良い
【予定利率が低いと...】
・保険が割高
・将来の「解約返戻金」の戻り率が低い
今は国金融政策により「ゼロ金利」「マイナス金利」の政策がありますので、「予定利率」は大変低くなっています。
いま加入している「予定利率の高い保険契約」を「予定利率の低い保険契約」に切り替える事が「保険回会社の営業マンの成績」になったりします。
「保険契約」というのは当然「契約ごと」ですので、「保険会社と契約者の約束」になります。
「高い予定利率」で一旦契約を交わせば、将来的に保険会社は「高い予定利率で運用益が出たものとして解約返戻金を支払わなければならない」のです。
実際に「運用できたかどうか」は別の話、運用益が出なかった場合でも支払わなければならない、という事です。
日本の平成のバブルが崩壊した時には保険会社のこの「予定利率」を下げる活動が激しく、社会問題にもなりました。
保険の見直しの際にはこの「予定利率」が大きく下げていないか注意しましょう。
「保険契約内容のお知らせ」の隅っこの方に小さく載っていますので。笑
実は各社「予定利率」が下がった今から始める保険で「唯一」と言っていいほど「メリット」のある加入方法があります。
それは保険会社の「配当金制度」。
今は「無配当」となった保険会社や、「ほとんど配当が付かない短期の保険」に対して「有配当」を謳っている物もありますが、良い商品もまだ残っています。
是非「配当金」についての記事もご参考くださいね。
予定利率と深い関わりが!保険会社の配当金についてはコチラ
⇩
「【ぶっちゃけ☆】受け取り出来るの?生命保険の配当金とは!?」
「転換」は「更新」とは何が違うのか?
では「転換」と「更新」はどのように違うのでしょうか?
これは大きく違いがあります。
「更新」というのは、契約時から「10年」や「15年、20年」などと期間が決まっている「定期保険」にあるのですが、期間が満了すると起こります。
20歳で生命保険(期間10年,更新型)に加入。月々の掛け金は10,000円
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30歳になり「更新」のタイミングが来る
更新後の掛け金は13,000円
身体の「告知」も必要なく、「同じ保障内容」で契約が継続されます
※通常、年齢が上がる事により「掛け金」も増額します
保険会社の営業マンは大体7年くらい「契約報酬が受け取れる」ようになっています。
10年経てば「自動更新」という事で「一から契約報酬が受け取れます」が、更新を待たずに8年目で契約を「新しい契約」に切り替えてもらえば、10年待たずして契約報酬の受け取りが始まるのです。
それは「今の保険は解約して、新しい保険に契約」でも良いですし、「今の保険を転換して、新契約に切り替え」でも良いのです。
そのために「転換」の制度が使われる事が多いです。
いえ、むしろ「その為にある制度」と言えるかもしれませんね。
「驚きの営業マンの給与形態についてのぶっちゃけ☆」はコチラ
⇩
転換を勧める「営業マン」のメリットは?
「転換」をする事での「保険の営業マン」のメリットは以下の通りです。
・契約件数になる
・継続して保険の契約になる
・お客様に対して割安な提案に見せれる
・新規報酬になる
・予定利率を下げる(保険会社にとってもメリット)
という事で、結局は「報酬」という事です。
もしも「転換」を勧められた時の対策は?
もしも保険の営業マンの「定期点検」という名目の提案で「下取り」や「転換」という言葉が出たら、お話は一旦保留にしましょう。
その場で「手続き」を迫られることもありますが「一度検討してみます」と言える勇気を持ちましょう。
その一言でその後の「数百万円の保険料の支出」を免れるかもしれません。
提案を持ち帰ったら、以下の点をご注意くださいね。
①貯まっているお金(解約返戻金)は減っていかないか
②必要な保障が減っていないか
③「終身保険」の部分の「払込み期間」は伸ばされていないか
④もしくは「終身保険」の部分は無くされていないか
上記の4つの項目で「説明もなく不利な条件」にされていなければ「更新」や「転換」もいいかもしれません。
ですが基本的には「転換」などしなくても、保険の若いころ加入した「お宝部分」は残して、不足分は「新規で補う」というのがセオリーかと思います。
今は国内42社の多くの保険会社が「競って」いい商品を開発しています。
多少の「保険の知識」を持って「保険のいいとこ取り」をすることで、契約者の利益に繋がることも多いかと思います。
「そもそも生命保険なんて入る必要あるのか!」についてはコチラ
⇩
「保険会社のいいとこ取り!目から鱗の保険会社の特徴比較!」はコチラ
⇩
「割安な終身保険の転換には要注意!」
死亡保障の「終身保険」は「お金が貯まっていく」内容になっているものが多いです。
お金が貯まって行く分「保険の見直し時」には「終身保険の条件を悪く」して「掛け金を調整する」提案が多いです。
例えば「更新前」は「60歳までに払込む終身保険」であったものが「70歳払込み」や「終身(一生涯)払込み」に変わっているケース。
また「終身保険」の部分が「全く無くなって」掛捨て飲みになっている提案もよく見ます。
これは「お客様」にとっては「不利」ですよね。
同じ「保障」で「支払い期間」が長くなれば「掛け金(保険料)は安くなって」当然ですよね。
10年長くなれば「支払い回数が120回増える」わけですから。
参考に私が生命保険を提案するときは「保険」を「樹木」に例える事が多いです。
「保険」が「樹木」とはどういうことか?
例えばこうです。
【一本の大きな樹木の保険】
「樹」:積立の死亡終身保険
「果実」:掛捨ての死亡保障、医療保障、がん保障、3大疾病など
【複数の樹木で備えた保険】
「樹」:積立の死亡終身保険
「樹」:掛捨ての死亡保障
「樹」:医療保障
「樹」:がん保障
「樹」:3大疾病など
例えば「1つ」の保険証券で「リスクを全てカバー」が売り文句の保険があるとします。
1つにまとまっているわけですから「一本の大きな樹木」にいろいろな保障の「果実」がついているわけです。
その場合、「メインの保障を取り崩したい」となったとき、「ついている果実」も全て無くなります。
全部「解約」する事になるわけです。
「でも医療保険だけは残したい」「がん保険だけは残したい」という事、ありますよね?
最初から「それぞれの保障の樹」に分けていれば、解約することも無いわけです。
若くて良い内容の「お宝保険」大切にしましょうね。
「人生でお宝保険を増やしていくポイント!」についてはコチラ
⇩
「そもそもの保険の仕組みを知ることが大切」
そもそもの「生命保険」の仕組みを知ることも大切です・
特に「今までずっと更新タイプの保険を進められるまま入っていたわ」という方。
保険は「意外とシンプル」ですので、さらっと読んでみてください。
「民間」の生命保険を検討する前に、まずは「給料から勝手に引かれている社会保険」。
この「社会保険」を知ることで「保険は大幅に節約」できます。
「日本の社会保険制度が世界的にも優れているワケ!」はコチラ
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「【ぶっちゃけ☆】「国の保険」と「民間の保険」どんな違いが!?」
という事で今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました☆
ぶっちゃけ営業マンのぶっちゃけ☆でした!
次回は「俺は死なないから保険はいらない!というご主人をお持ちの主婦必見!5つの対策法!」についてお話しします。
おやすみなさい!