こんばんは!
ぶっちゃけ営業マンのぶっちゃけ☆です!
皆さん、生命保険の配当金を確認したことはありますか?
一昔前まで生命保険といえば「配当金が付いてくる」ものでした。
しかし、今は利率が下がってる事からほとんどの商品は配当がほとんどつかないか、「契約時から無配当」となっています。
では実際に保険会社の「配当金」はどのような仕組みになっているのでしょうか?
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「昔はほとんどが有配当型」
一昔前までは生命保険といえば「有配当型」のものが主流でした。
しかし今は「無配当型」の保険がほとんどになっています。ではこの「配当金」とはどういったものなのでしょうか?
保険の「配当金」というのは、「生命保険会社に利益が生じた時に分配されるお金」の事です。
「利益が生じた時」なので、「年度末の決算」によって計算され、支払われます。
保険会社の利益は主に3つあります。
【保険の3利源】
・利差益
保険会社ではあらかじめ運用目標である予定利率を定めています。予定利率と実際に出た運用利率との差額が保険会社にとって利益になります。
・死差益
保険会社ではあらかじめ生命保険の加入者の死亡率を計算して想定しています。実際に亡くなった方が少なかった場合、支払いが少なく済んだ場合、その差額が利益になります)
・費差益
保険会社ではあらかじめ保険の運営にどれくらいの経費がかかるのか想定しています。実際に抑えれた経費分が利益になります)
生命保険商品というのは将来の支払いに備えて「保険料の一部が積み立て」され、資産運用されるのですが、あらかじめ想定された運用利回りを「予定利率」といいます。
予定利率は「保険会社が契約者に対してお約束する利率」ですが、実はこの予定利率が高い方が保険の割引率が高くなります。
なぜなら保険会社が運用による「利益」を見込めるからです。
運用利益が見込めるという事は「生命保険の保険料は割安になる」事になります。
ですので、同じ保険の内容であれば、予定利率が高い時の方が「割安な保険」という事になります。
また、予定利率が高い時のもう1つのメリットとしては「満期時」や「解約時」の「満期金・解約返戻金」が高くなります。
ですので国による「ゼロ金利政策」や「マイナス金利政策」の実行中の今は、配当金があってもわずかか、もしくは契約時から無配当の商品が多くなっている、というわけです。
「株式会社の配当金は?」
保険会社には主に「株式会社」と「相互会社」という形態があります。
「相互会社」、あまり馴染みのない形態ですよね?実は「相互会社」というのは「生命保険という助け合いの商品を販売する」保険会社にのみ認められた形態なのです。
「配当金」を目的にするなら、「相互会社」の「有配当付き」がおススメです。
なぜ「相互会社」がおススメなのでしょうか?
それは「株式会社」は「株主」に対して配当金を支払わなければならないからです。
ですので株式会社の場合は、まずは株主に還元、さらに余った分があれば「契約者に還元」という仕組みになります。
「相互会社」は「助け合いの相互扶助の精神」のもとに成り立っていますので、言い換えると「契約者同士が助け合う仕組み」になっている、という事になります。
先ほどの「保険会社の3利源」に基づいて出た利益は「契約者に還元される」仕組みになっているのです。
「株主」に配当金が支払われる「株式会社」、「契約者」に配当金が支払われる「相互会社」。
契約者へ多く配当されるのは「相互会社」というのは明白ですよね。
「銀行の金利と何が違うの?」
生命保険の「金利」と銀行の「預金金利」は異なりますのでご注意を下さい。
例えば銀行の「預金金利」の場合は特に諸経費はかかりませんよね。
預けたお金に対して「利率」が付くのです。
例えば金利1%の場合、100万円預けた場合、1年経てば101万円として受け取れますよね。
1万円の利息が付くわけです。
1%の銀行預金金利なんてまず考えられない時代ですが、仕組みとしてはそうなるわけです。
では生命保険の場合はどうなのか?
生命保険の場合は「保障に費用が掛かります」よね?
死亡保障の場合はまず「もし万が一があれば死亡保険金がおりる」保障に対して費用が掛かります。
ですので先ほどの銀行預金と比較するとすれば「100万円ー保険にかかる経費=残った分に利率がつく」という訳です。
仮に20%が保険の経費だったとすると残った80万円に利率1%付いたとすると80万8千円、利息は8千円という訳です。
先ほどの銀行預金の利息が1万円でしたから、2千円の差が生まれる訳です。
「今は予定利率が低いけど...」
予定利率が低いという事は、保険で積み立てをした場合に将来の「満期金や解約返戻金が低い」という事。
積立の生命保険だけで「がっつり積み立てる」という事はおススメしません。将来への資産形成は「様々な方法でちょっとづつ」をお勧めします。
予定利率とは「契約者とのお約束の利率」というのは先ほどご説明しました。
また「予想以上に保険会社が利益を出せば、その差額が配当金になる」という事もお話ししました。
例えば、某大手生命保険会社の「個人年金」の予定利率を見てみると2016年には1.35%でした。
そして実際に出た運用利率は1.45%。その差は0.1%という事になり、その0.1%が配当金に回りました。
しかしその後どんどん下がっていき、2019年には0.45%、しかし実際に出た運用利率は変わらず1.45%でしたので、契約者は「1%の配当金を得た」事になりました。
今の時代に円建てで「1%の配当金」というのはなかなかないですよね。
「個人年金」は「保障」があるわけではないので、「配当金」を得やすいですよね。
という事で「予定利率が低い」方が生命保険の「配当金」にとっては有利な事が分かります。
「予定利率が低い時の資産形成は?」
予定利率が低い時に無理に生命保険で積み立てをすることはありません。
しかし、今の「不景気の時代」を利用して「うまく資産形成していく方法」はあります。
それが今、金融庁が力を入れている人生100年時代を見越した「貯蓄から資産形成へ」のテーマをもとに出来た「つみたてNISA」であったり、同じ運用の仕組みの「確定拠出年金(401Kなど)」「変額保険」です。
資産形成の「確定拠出年金(401Kなど)」「変額保険」についてはコチラ
↓
「【資産形成】どう選ぶ?生命保険会社の変額保険の仕組みと選び方」
という事で今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました☆
ぶっちゃけ営業マンのぶっちゃけ☆でした!
次回は「注意!生命保険の解約の仕方!」をテーマにお話しします☆
おやすみなさい☆