こんばんは!
ぶっちゃけ営業マンのぶっちゃけ☆です!
今日は「生命保険」で重要な「保険加入の経緯」において、皆さんが「知っておいた方がいい」代理店同士の「共同募集」の仕組みについてお話しします。
車を「自動車ディーラー」で「新車」で購入し、「メンテナンス」もお任せしている方は、一度は「生命保険」のご案内を受けた事があるかと思います。
「自動車販売」なのに、なんで「生命保険」!?
これは実は「生命保険の共同募集」によるものです。
皆さんからすると「共同募集」って何?という感じですよね?
ですが保険会社のこの「共同募集」には多くの「闇」が存在するのです。
コンテンツ
「生命保険の取り扱い窓口と共同募集とは?」
生命保険の販売窓口のことを「販売チャネル」といいます。
実はこの「販売チャネル」には以下のようなものがあります。
【生命保険の販売チャネル】
・保険会社の営業職員による販売
・販売代理店による販売
・通信販売による販売
まず、保険会社自身が販売する「営業職員」による販売。
「営業職員」が電話問合せやインターネット問合せ、もしくは取引先への営業まわりで保険を「販売」します。
そして販売資格を取った「販売代理店」による「販売」。
私のプロフィールをご覧いただくと分かりますが、私が「保険業界」に転職し、元々所属していたのが「保険会社の営業職員」、そして転職して現在所属しているのが「保険代理店」。
それらの経験を元に「それぞれの業界における裏話」をぶっちゃけ☆ているという事になります。
「保険業界のビジネスモデル」についてはコチラ
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また、今は「インターネット社会」という事で、シンプルな「死亡保障」や「医療保障」など、お客様が簡単に仕組みを理解出来るようなものは「通信販売」が認められているものもあり、これが「通信販売チャネル」です。
そして「訪問型」の会社もあれば、窓口を用意した「窓口販売」をしている保険会社や代理店もあるという事です。
では「共同募集」とは何か?
共同募集とは「保険会社の営業マン同士」が、もしくは「保険会社の営業マンと保険代理店」が、また「保険代理店同士」がタッグを組んで営業活動し、それぞれの労力により「報酬を分担し合う」という仕組みになります。
「保険業界の営業の報酬制度をぶっちゃけ☆」についてはコチラ
⇩
「なぜ自動車営業マンが生命保険を扱う?」
冒頭にも申し上げましたが、「自動車営業マン」に「生命保険」の加入を勧められた事がある方は意外と多いのではないでしょうか?
なぜそんな「畑違い」の営業が出来るのか?
「法律」的に「問題」はないのか?
実はこれは「生命保険会社」の「代理店制度」によるもので、実際に様々な業界で「生命保険」は販売されているのです。
・税理士による販売
・金融機関による販売
・自動車ディーラーによる販売
・住宅メーカーによる販売
・結婚相談所による販売
・結婚式場による販売
・家電量販店による販売
・医療期間による販売
・不動産業による販売
・企業による従業員への販売
驚くべき事ですが「生活に密着」する「顧客を抱えている業界」はほとんど「生命保険の販売」で収益を得ている事になります。
では「なぜこのような事が起こる」のでしょうか?
「保険会社が保険の代理店を探しているワケ」
当然ですが「保険会社」は生命保険の「加入者」が増え、「お預かりする保険料」を積むほど「保険会社の収益」も増えていきます。
お預かりしたお金を「運用」にまわして「運用益」を得ているからです。
保険の「加入者」を増やすには、「販売先」を増やさないといけませんが、販売先を探すよりも手取り早いのが「顧客を抱えた会社」に「保険代理店」になってもらう事。
「顧客を抱えた会社」に「生命保険の販売資格」を取ってもらえれば「その会社の顧客がそのまま販売見込み客」になるからです。
事実、保険会社には「保険代理店」を発掘する「部署」が存在しますし、「代理店発掘」が成績になるのです。
「保険代理店になるのは簡単?難しい?」
では「保険代理店」になるのは「難しい」のでしょうか?
実は意外と簡単に「保険代理店」になる事が出来るのです。
保険代理店になりたいという「会社」に「生命保険の担当」を決めていただき、その担当に「生命保険の募集人資格」を取得していただくだけで、「生命保険会社の保険募集代理店」として登録できるのです。
ではその「募集人資格試験」は難しいのでは?
「生命保険の募集人資格試験の難易度は?」
生命保険の「募集人」になるための「資格試験」は「一般課程試験」というもので、生命保険の基礎知識の研修を受けた人が毎月受験できるものになります。
この「基礎知識の研修」は保険会社に頼めばいつでもやってくれます。
もちろんその研修に「お金もかかりません」。
その試験に合格すると「内閣総理大臣に生命保険募集人として登録」できるのです。
ではその「難易度」は?
実はこれ「めちゃくちゃ簡単」なのです。
この試験の合格点は「100点満点中70点」なのですが、保険会社採用の営業職員が「95点を下回る」と上司にめちゃくちゃ怒られるでしょう。
ほとんどの方は「前日にテキストをパラパラっと読めば合格」できるかと思います。
それだけ簡単に試験に合格できるのであれば「めちゃくちゃ簡単に保険代理店になれる」という事です。
「保険会社」のフォローがあるとはいえ、恐ろしいですよね。
「保険代理店になったら保険販売は簡単?」
上記の通り「保険代理店」になるのが「いかに簡単か」という事はご理解頂けたかと思います。
では代理店になれば、簡単に「保険販売」はできるのでしょうか?
実は「保険販売」に関しては「そんなに簡単なものではない」でしょう。
私はよく友人やお客様に「生命保険なんてよく販売できるね。難しくない?」と聞かれます。
確かに生命保険は「ネガティブで形のないもの」。
一般的には「難しい」イメージでしょう。
私は「生命保険の販売は簡単だけど、保険を必要な人と出会うのが難しい」と答えます。
どういう意味か?
「生命保険」というのは「万が一の死亡や病気」で起こる「経済的な損失」を補う「唯一の手段」です。
という事は「多額の現金を持っている人」以外は「生命保険が必要」としている、という事。
「多額の現金を持っている人」はお金で困る事は無いので「保険」なんていらないですからね。
「本当に必要な人に、唯一の解決手段をご案内する」から「保険は販売できる」のです。
「気になる生命保険営業マンの販売手法のぶっちゃけ☆」はコチラ
⇩
「イメージ」してみてください。
保険の「素人」が「保険の販売」をするとどうなるのか?
当然「車」や「住宅」など「物」を販売するのと同じ「扱い方」になります。
いきなり「このパンフレットのこの生命保険、すごく内容がいいので、加入を検討しませんか?」では「ウッ!売り込まれる!」となりますよね?
「保険代理店のノルマの件数は?」
では「保険代理店」にノルマはあるのでしょうか?
実は保険会社によっては「ノルマ」があります。
私が以前所属していた保険会社では保険代理店の「年間のノルマは4件」でした。
「年間でお預かりする保険がたった4件?」と思いますが、これがクリア出来ない「保険代理店」はたくさんありました。
なぜなら「本業」があり、本業で忙しいからです。
保険代理店になる会社も最初は「お金もかけずに保険代理店になれるのであれば、収入の柱が増えてありがたい」と保険販売業に参入するのですが、
やはり生命保険は「加入も販売も後回しにしてしまう」ものですね。
では「ノルマが達成できなかったら」どうなるのでしょうか?
これは「その代理店でお預かりしている保険契約が、保険会社の取り扱いになる」という契約になっている保険会社が多いのではないでしょうか。
「責任持ってお預かりします!」としていた保険契約が、「代理店資格を剥奪されましたので、保険会社にお任せします」となるのです。
それではお客様からの信用を失いますよね。
いくら「資金をかけずに新規事業ができる」からといって、安易に「保険代理店」を初めてしまうのは「本業の信頼を失うリスクが伴う」ということを忘れてはいけませんね。
「保険代理店の共同募集のメリットは?」
では「なかなか契約が見込めない保険代理店」はどうするのでしょうか?
実は「保険会社」から「この営業マンと提携を結ばないか?」と斡旋される事があります。
これが「共同募集」の始まりです。
内容は「一緒に顧客の商談から契約までを行い、発生した報酬は折半してくださいね」というものです。
【保険会社の営業マンのメリット】
・大変な顧客発掘が楽にできる
・顧客発掘にお金がかからない
【保険代理店のメリット】
・知識豊富な営業マンに商談同行してもらえる
・商談スキルを保険会社の営業マンから学べる
「保険会社の営業マン」は知識は豊富ても「保険の話を聞いてください」とテーブルについてもらうのが難しかったりします。
一方で「保険代理店」の保険担当者は「既存の顧客や従業員」にテーブルについてもらうのは簡単でも「顧客にどう商談していいか分からない」という事が多い。
これを保険会社が「マッチング」する事で、新たな顧客マーケットとして「加入者」を増やし「収益を増やす」事ができるのです。
「生命保険の共同募集の闇とは」
双方のメリットが大きいように見える「共同募集」ですが、実は大きな「問題」があります。
それは「コンプライアンス」がしっかり守られているか、という問題。
これが「適当」な代理店は意外と多いです。
例えば「共同募集で折半」という事は「保険募集のために平等に募集活動をしなければならない」とコンプライアンス上決まっています。
しかし、
【保険会社の営業マン】
・自分で商談した方が楽
・紹介だけもらいたい
【保険代理店の担当者】
・本業で保険どころではない
・保険会社にやってもらって挙積(報酬)だけ欲しい
ということで、保険代理店になった会社の担当者は顧客のリストを渡すだけ、保険会社の営業マンは自分でパパッと契約してしまう、という事も少なくありません。
当然「共同募集」にはなっていませんので「コンプライアンス違反」、金融庁から指摘を受けたらアウトです。
逆に「共同募集」なのに「保険会社の営業マンが提携先の代理店に内緒で単独募集として登録していた」事が分かり、「何百万円の訴訟問題に発展」した例もあります。
結局は生命保険は「手数料商売」。
お客様としっかり向き合い「お客様本意」の営業とはかけ離れてしまっている気がしますね。
皆さんも「他業種」から「生命保険」に加入する際にはご注意くださいね!
という事で今回も最後までお読みくださりありがとうございました☆
ぶっちゃけ営業マンのぶっちゃけ☆でした!
次回は「生命保険で使える10のテクニック!」をお伝えします☆
おやすみなさい!