今日は「生命保険の落とし穴!気付いてからでは遅い5つのコト」をテーマにお話しします。
生命保険の仕事をしていると、いろいろな「いろいろな失敗談」を耳にします。
今日はその中で特に「注意が必要」な5つの事をお話しします。
では行きましょう!
コンテンツ
1、勝手に上がっていく「保険料」の落とし穴
生命保険には死亡保険、医療保険など、保障の目的は様々ありますが、「生命保険が有効な期間」については主に「2種類」あります。
1つは期間限定の「定期保険」、期間が定まっている(決まっている)というその名の通りの保険になります。
もう1つは一生涯使える「終身保険」、保険の期間は亡くなるまで、生涯使える保険になります。
「定期保険」
・期間限定(10年間、〜60歳など)だが、終身保険に比べ保険料が安い
・期間が満了の際、更新すると保険料が高くなる
「終身保険」
・一生涯使えるが、定期保険に比べ保険料が高い
・保険料は一生涯変わらない
今回の「落とし穴」は「定期保険」、期間限定であるが故の「落とし穴」になります。
他の記事にも書きましたが、特に「大手生命保険会社」が主流で販売している「10年おきに保険料(掛け金)が上がっていく」ところに落とし穴があります。
「知らないと人生で1,000万円差が出る!自動更新型の生命保険に注意!」についてはコチラ
⇩
生命保険は「万が一の経済的な損失に備えるもの」。
万が一があっても「対応できるお金が十分にある」人にとっては「必要ない」というのが私の考えです。
無駄な保険料を支払うのであれば、少しでも「人生を充実させるためにお金を使って欲しい」。
人生において支払う保険料を比較してみました。
条件:30歳男性、死亡保障は1,000万円
※今回は今後の長生きの時代を見据え、70歳まで保障が必要という事にします。
※某、損保系生命保険会社で試算
「定期保険(10年更新)の場合」
30歳〜40歳 保険料 月々1,961円(10年でトータル235,320円の支払い)
41歳〜50歳 保険料 月々2,920円(10年でトータル350,400円の支払い)
51歳〜60歳 保険料 月々5,300円(10年でトータル636,000円の支払い)
61歳〜70歳 保険料 月々10,550円(10年でトータル1,266,000円の支払い)
合計していくと、30歳から70歳までで約250万円の保険料を支払う事になります。
30代でもっと高額な保険料(掛け金)をお支払いの方もいるかと思いますし、死亡保障より受け取る確率の高い「医療保障」もついているでしょう。
このように「年齢と共に掛け金が上がっていく」仕組みが「生命保険商品」の一部にはあります。
知らずに「営業マンのオススメのまま加入」された方はぜひ、「保険証券」をご確認ください。
その際の「注意点」はコチラ
1、「商品名」が「終身保険」になっていても、内容が「10年更新の特約ばかり」というケース
2、1年に1回自宅に届く「生命保険内容のお知らせ」で今後の「保険料がいくらになるか」を確認する
ちなみに参考に「終身保険」の場合は以下のようになります。
条件:30歳男性、死亡保障は1,000万円
※今回は70歳まで支払いが必要という事にします。
※某、損保系生命保険会社で試算
「介護保障付き終身保険(30歳〜60歳まで支払い)の場合」
30歳〜70歳 保険料 月々20,600円(40年でトータル9,888,000円の支払い)
保険料の負担が定期保険より大きいことがデメリットではありますが、こちらの「終身保険」は一生涯の保険ですので「70歳以降の死亡保障」も続いていくのがメリットです。
また、商品の特性上「要介護2」の認定を受けた時も同じ「1,000万円」が受け取れます。
そして、「保険が不要になった時」解約すれば「解約返戻金」を受け取れます。
こちらの場合は、お支払い金額が約990万円に対して、
70歳で解約すると936万円、
75歳で解約すると952万円、
80歳で解約すると965万円が返ってきます。
今はマイナス金利で利率も低いのでプラスになることはありませんが、250万円もの掛捨てを考えれば、結果的に割安な保険と言えます。
(外貨建ての保障の場合は、外貨保障で大きく増える保険もあります)
人生いつ「亡くなったり介護になったり」は分かりませんから、そういった意味では「一生涯の備え」をすることで「リスクに対する準備が出来ている」といえます。
今回は「保険はずっと必要なのに、私の保険は10年更新だわ」という「落とし穴に注意!」という話でした。
気になる方は一度ご確認を!
「外貨建て」で利率よく生命保険を備えたい方はコチラ
⇩
「【ぶっちゃけ☆】外貨建て生命保険、米ドルは信用力が高い!?」
2、保険の「契約者」に関する落とし穴!
今回はご夫婦の「奥様」に関する「落とし穴」です。
生命保険に加入する時、「契約者」は「ご主人」、保険の対象である「被保険者」は「奥様」となっていませんか?
中には「保険の営業マン」の勧められるままに「契約書にサイン」をして把握していない奥様もいるでしょう。
説明はされていても「契約時の複雑な説明」はよくわからなかった、かもしれません。
生命保険というのは「契約者」が権利を持っています。
「死亡保険」も「医療保険」も、保険の対象や受取人が誰であれ「契約者」に所有権があるのです。
困ってしまうケース その1
・引越しをしたが「住所変更」などの手続きは「契約者」だけができる
・保険の給付金を請求したいが「契約者」から申し出なければならない
困ってしまうケース その2
・「離婚」して、所有権が「ご主人」に行ってしまった
・その際、勝手に解約されてしまった
・一度「解約」された物は「何があっても戻せない」
困ってしまうケース その3
・ご主人が事故などで「亡くなってしまった」
・色々な所から書類が届くが葬式などで忙しく、「奥様自身」の保険までは頭が回らない
・相続が住むまでの「銀行口座」の「凍結」で、支払いが遅れてしまう
・「支払い」がなかったため、保険が「失効」してしまう
(「失効」とは保険がなくなってしまうこと)
昔は1つの保険証券で「ご夫婦の保険」がセットになった「夫婦型」の保険もありましたが、今ではそれぞれが「契約者」となることが多い時代になりました。
一度「契約者」を確認してみてはいかがでしょうか?
3、せっかくの「学資保険」が元本割れになる落とし穴!
「子供が生まれたので学資保険を検討しているんですけど...」というお話をよくいただきます。
「学資保険」というと、「将来のお子様の学資金を貯めるため」というのがほとんどの方の目的かと思います。
「学資金」として「貯蓄する」、もしくは「少しでも資金を増やす」ことが目的であるにもかかわらず、将来受け取るお金が「支払ったお金より減ってしまう」いわゆる「元本割れ」している保険証券をよく見ます。
「えっ?お金を増やす目的なのにこれで良いのですか?」
しかしそのケースはだいたい「そのまま支払い続けた方がいいですよ」というお話になります。
なぜなら「途中解約すると大きく元本割れする」学資金目的の積み立てがほとんどだからです。
なぜそんなことになるのか?
大きくは2つの理由があります。
「学資保険に入りたいんですけど」と保険屋さんに相談すると...
①普通の学資保険を提案される(今はマイナス金利の為、元本割れしてしまう)
②余分な保障が付いていて掛け金がかかるため、元本割れしてしまう
まず、①の普通の学資保険。
「学資保険」は通常は「お父さん」が保険の対象になり、2つの機能を持ちます。
1つ目の機能は「お子様が大学入学から卒業にかけて貯まったお金を受け取れる」貯蓄の機能。
2つ目の機能は「お父さんが万が一亡くなった時、残りの支払いが免除される」保険の機能。
「保険」の機能がついていますので、保険会社が商品を用意しているのです。
昔はある程度の「利率」があったのでこの学資保険も多少お金が増えましたが、今は「マイナス金利」の時代。
それも今回の「コロナ騒動」とは関係なく暫く続くと言われています。
「父親の万が一」に備えた「保険の機能」には当然お金がかかりますので、実際は18年も「解約できないリスク」を背負いながら「将来受け取るお金はマイナス」という事がよくあります。
そして、②の余分な保障が付いてくる学資保険。
これは学資保険と言いながら「お子様が入院や手術した時」の保険が付いていたりと、「学資金」とは関係のない保険にお金がかかりますので、将来お子様の教育にお金が必要になった「満期」のタイミングでは「大きく元本割れをする」事がほとんどです。
それでも「子供が万が一入院とかしたら給付金がもらえるのなら助かるわ」と何となく良い「積立」な気がして加入される方は多いのですが、結局は「お子様が大人になったら無くなる保障」。
お子様が大人になって新たな「医療保険」に加入しなおしたら、年齢が上がっている分「割高」な保険に加入することになる可能性もあるのです。
大切なお子様の医療保険の考え方、についてはコチラ
⇩
結局は「いつでも使い道を決めれる銀行貯金」にしておけばよかった...ということにもなりかねません。
お子様の「大学資金」で必要なのは大体「400万円~700万円」くらい。
そのうちの「半分」位を学資保険ではなく「一生涯使える終身保険」を15年~20年の「短期間」で支払って貯蓄することがおススメです。
国からもらえる「こども手当て」を「終身保険に移していく」位の積み立てで十分です。
もう半分は「貯蓄」していく。
理想として「大学資金は貯蓄で賄えたわ」という事になれば、必ず18歳~22歳で満期になる「学資保険」と違って、「払込みの終わった終身保険」はいつでも崩して使えるお金になりますし、放っておけば「資産が増えてくる」、必要無くなれば「死亡保険」としてお子様に残してあげることも出来るからです。
まだまだ「利率」の高い「外貨建て保険」の終身保険もおススメです。
保障にかかるお金が少ない(支払い中は保障が薄いため)「オリックス生命のキャンドル(外貨建て終身保険)」や「ジブラルタ生命の低解約返戻金型終身保険(外貨建て)」を「短期払い」で検討してみても面白いかもしれません。
何もしないこともリスクになる!外貨建て保険の考え方、についてはコチラ
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「【ぶっちゃけ☆】外貨建て生命保険、米ドルは信用力が高い!?」
4、入院したけどたった「60日」しか受け取れない?の落とし穴!
次の落とし穴は「医療保険」の「連続入院日数」についての「落とし穴」です。
よくこんな営業トークを聞きます。
「お客様、平均入院日数をご存じですか?
昔は入院すると1か月くらいは普通でしたが、今は2週間以上で長期入院の扱いです。
平均入院日数も2週間ちょっと、そんなに長い入院に対する保障が必要ありますか?」
もちろん「平均」の入院日数はどんどん短くなっています。
しかし「脳血管疾患」や「精神疾患」など、まだまだ入院日数が長い病気も存在します。
生命保険の営業マンとしては「少しでも保険料をお得に見せたい」ですし、平均入院日数が年々短くなってきているのも事実ですが、生命保険は「助け合いの商品」。
ご加入の「皆さん」で「掛け金」を出し合って、「万が一該当した方」が受け取ります。
保険会社の医療保険は大体が連続入院日数「60日型」「120日型」の保障。
短い商品では「30日型」なんて保険会社もあります。
また、「30日型」や「60日型」で保障は十分、という営業マンもたくさんいます。
しかし、冷静に考えてみてください。
入院した方の中で「1日~60日の入院」の方がほとんどだとします。
それでしたら「61日~120日」まで入院する方がどれほどの割合でいらっしゃると思いますか?
そう、そんなにいないのです。
実際、医療保険の「掛け金」を比較してみても「60日型」も「120日型」もそんなに変わりません。
比較した上で「60日で充分」と判断された方は良いのですが、この「保険料は大差無いという事実」を知らずして「60日型」を選択することの無いように、見積もりはしっかり比較しましょう。
5、持病があっても入りやすい「医療保険」の落とし穴!
生命保険に申し込んだのに「持病」や「健康診断結果」を告知したら、「保険会社に引受けを断られた!」なんてことがあるかもしれません。
もしくは「持病があるんです。」と保険の営業マンに告げたら、「こちらの保険がおススメです!」と「持病があっても入りやすい緩和型医療保険」のパンフレットを出されたこと。
「緩和型医療保険」というのは一般的な医療保険より加入しやすい代わりに「割高」な掛け金の保険です。
しかし「1社の保険会社に断られた」からといって本当に「全ての保険会社で引受けされない身体」なのでしょうか?
実は「そうではない」事があります。
理由は以下の2つです。
①保険会社によって「診査」の基準は大きく違う。
②保険の営業マンが告知のやり取りが手間なので、確実に「引受けされる」緩和型医療保険しか提案しない。
まず①の「保険会社による審査の基準」ですが、「たった1つの告知で引受けが難しい」保険会社もあれば、「その告知を含めて3つの告知までは引受けの範囲」という保険会社もあります。
また、「この保険会社はポリープにはめちゃくちゃ厳しい」のに「喘息には基準が甘い」なんてこともありますし、その逆もあり得ます。
もし「1社から提案」を受けて「引受けされず緩和型を勧められている」という方がいらっしゃったら、是非他の保険会社もあたってみてください。
「1つの乗合代理店」で提案を受けて「あっさり緩和型を勧められている」のであれば、「他の乗合代理店」の話も聞いてみてください。
個人的には「ネオファースト生命」や「朝日生命」などが保障もとても良いのでおススメです。
そして「いま現在、緩和型の生命保険に加入している」という方、もし数年経っているのであれば「見直しのタイミング」かもしれません。
「持病」によっては「昔は診査が厳しくても、今は全く問題なく審査が通る」といったような「基準の改定」があったりします。
「緩和型の生命保険」が「通常の生命保険」に変わるだけでも「大きく家計の節約」になりますので、なかなか持病の事は話しにくいかとは思いますがチャレンジしてみても良いかと思います。
ということで今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました!
ぶっちゃけ営業マンのぶっちゃけ☆でした!
次回は「お子様の「身体」で資産形成が合理的なワケ!」についてお話しします!
それでは皆様にとってより良い保険の見直しが出来ますように☆